外付けHDD市場の戦い

急速に成長する外付けHDD市場。価格の高騰化やBSデジタルなどの録画で主流となるTB容量ディスクについて

◆大容量化する外付けHDD市場

 2011年7月に発生したタイの大洪水災害を覚えている方はいるだろうか?

 このタイの大洪水災害は自動車産業や半導体市場に大きなダメージを残した。

 これは当時半導体企業の多くがタイに工場をかまえていたことが要因である。

 シリコンバレーとして知られるアメリカのカリフォルニア州北部のサンフランシスコ・ベイエリアは半導体製造工場や多くの集積回路技術者が集まる街。

 一時はアメリカが独占的な影響力を及ぼしていた半導体市場が21世紀になりアジア市場へ大きく移転してきた流れもここまで大きな影響を及ぼしてしまった要因であると言えるだろう。

 拡大する市場の需要に対し、供給が追いつかない状況が続く中、HDD市場も価格の高騰化が続いている。

 大洪水の発生前から比較すると約1.5倍〜2倍程度まで価格が高騰したのは記憶に新しい。

 揺れるHDD産業。大容量の記憶媒体への需要は止まることがない。

◆デジタルデータは目には見えないが重要な財産

 アナログ放送からデジタル放送への切り替わりが終わり、時代は更に情報社会へと大きく進んでいる。

 この情報社会、デジタルデータやデータベースが大きな価値を持つようになった今、デジタルデータは目には見えないが重要な財産であると言えるだろう。

 現在ご覧頂いているこのホームページでさえもデジタル情報によって組み込まれたただの情報データにすぎない。

 もしこのページの構成を確認したい場合は、パソコン画面の上にあるツールバーにある「表示(V)」をクリックし、「ソース(C)」をクリックしてみよう。

 ここに記載されている文字列がウエブサイトを表示していることになる。

 このように、このデータが一個人から多くの人に情報を発信するツールともなっている事実がある。

◆デジタル放送の録画やユーチューブ等の動画の保存需要が増す

 パソコンでエクセルを使用しエクセルデータをパソコンに保存する。この時、このエクセルデータは外付けのデータカードやUSBメモリなどを使用していない場合はパソコンのハードディスクに記録されている。

 何気なく保存をしているデータは机の引き出しのように区分けされたフォルダ内に保管される。

 マイクロソフト社のエクセルやワードといったオフィスツールは、現在では誰もが仕事で使用するツールであり、これらのデータはサイズも小さく気にすることもない。

 しかし、動画などの映像データを保管する場合はデジタルデータが膨大なサイズとなるため、パソコン以外の記録媒体に情報を保管するケースも出てくる。

 外付けHDDがここまで一般家庭にまで普及したのは、ビジネスデータ以上に、デジタル放送の録画やユーチューブ等の動画の保存といった大きな情報量を持つ動画データの保管という需要が急速な普及のきっかけとなったのは間違いないだろう。

◆時代はギガバイト(GB)からテラバイト(TB)へ

 BSデジタルの録画を経験済みの方は、そのデジタル情報の大きさに驚いた経験があるのではないだろうか?

 一昔前までは大容量として認識されていたGB(ギガバイト単位)。

 20GBの大容量ハードディスクを誇るデスクトップパソコン。

 今ではありえないサイズに感じるが、これも2000年以降の話でありそれほど昔の話でもない。

 尚、膨大な情報量を誇る動画データの保存を行う場合は既にGB単位では不足。

 別途購入する外付けHDDはテラバイト(TB)が基準単位となっている。

◆最初の需要は仕事用のパソコンデータのバックアップ

 私個人が外付けHDDを初めて購入したのはバッファロー社の製品で80GBのコンパクトサイズのハードディスクであった。

 価格は8000円程度であったと記憶しているが、この時の需要は仕事用のパソコンデータのバックアップを取るため。

 しかし仕事用のデータはそれほど大きなサイズのものもなかった為、実質は個人的な趣味であるデジタルカメラで撮影したデータの保管が9割以上のデータ保存量となっていた。

 尚、仕事用のデータに関してはクラウドで一元化を行っている方も多いのではないだろうか?

 私の場合は、ドロップボックスの有料版を活用しながら複数のデバイスで仕事が遂行できる環境を整えているが、こういったビジネス的な使い方は外付けHDでは難しい。

 そのため、やはり外付けHDDの利用方法としてはやはり、画像データ、映像データの保管という役割が大きいと感じる。

◆動画をDVDに焼いてHDD容量を確保する方法もあるが

 BSデジタル放送が好きな方の場合は、録画をしていくと容量不足を感じやすい方が多いのではないだろうか?

 デジタルデータは録画だけでなく削除も容易。

 映像画質の劣化も少ないため、ポンポンとついつい録画をしてしまいがちになる。

 尚、BSデジタルの場合は1TBの外付けHDDで録画時間の目安は約80時間程度。

 1TBは1024GBの容量を誇るが、家族で録画を行なっていると1TBでも直ぐに容量がいっぱいになってしまう可能性がある。

 もちろん動画をDVDに焼いてHDD容量を確保する方法もあり個人差もあるが我が家では外付けHDDは必需品となっている。

◆TV番組のデジタル録画時間の目安

 通常のデジタル放送を録画する場合の録画時間についても一応目安をシェアしておきたいと思う。

 デジタル放送の録画時間の目安はBSデジタルの約2倍強。

 BSデジタルの場合の1TBでの録画時間の目安は「約80時間程度」であるから、一般番組の録画は160時間以上の録画が可能となる。

◆利点と欠点を探る

 外付けHDDは今では多くのメーカーから多数の製品が商品化されているが、探していくと「縦置き可能」と言った文字を見かけ始めるようになる。

 縦置き対応のHDDは横置き専門の製品と比較すると価格がやや割高となっているが、この価格差が色々な疑問を産んだ要因でもある。

 一般的に高額であるということは何かの利点がある、もしくは横置きに欠点があると想定されるためだ。

◆横置き(平置き)で不自由は一切ない

 外付けHDDを選ぶ際に横置きと縦置きの大きな違いはおそらく収納の問題があげられる。

 細い縦の隙間がある場合は縦置きの外付けHDDの方が利便性が高くなるが、設置型の場合はレコーダーに重ねて設置する場合など多くのケースでは横型(平置き)がスペースもとらずに実用性が高いように感じる。

 実際に平置きのタワーユニットはよく見かける。

 テラタワーなどはその代表格。

 私が1台目に購入したバッファーローはまさしく横置きタイプの1TBの単体外付けHDD製品。

 今はデジカメのデータの大半を外付けHDDに保存している。

 尚、バッファローの外付けHDDは横置きではあるが何一つ不自由を感じていない。

◆縦置きの方が寿命が長い可能性はある

 縦置きハードディスクにもし利点があるとするとどのような利点があるのだろうか?

 この当たりを調べていく内に一つのポイントとも言える問題点が見えるようになってきた。そのポイントとはハードディスクが持つ熱量の問題。

 縦置きのHDDは倒れないように足が設置されはめ込むタイプのものが多いが、幅の広い側面は常に空気に触れている状態である。

 対して横面のHDDはどうしても片面を床面に貼り合わせる必要がある。

 ハードディスクの寿命は使用環境、特に稼動時に熱くなりすぎた場合には極端に寿命が低下するというデータもある。

 個人レベルで熱対策を行うのであれば通気性の高い位置に縦置きで設置することで若干のメリットはあるのかもしれない。

◆縦置きと横置きの影響は微妙なライン

 冷却を重視する場合は、専用のファンを設置する考えもあるが、縦置きと横置きでそこまで使用熱に変化があるかどうかは疑わしいものもある。

 縦置きに大きなメリットが本当に存在するのであれば、縦置き対応の製品が多く出ていてもおかしくない。

 今はデメリット対策を行い新製品が次々と開発されていく時代でもあるため、縦置き・横置きが実際に大きな影響を与えているかどうかは微妙なラインである。

◆パソコン内の動画を家庭のTVで見たい

 パソコンに取り込んでいる動画を家庭にあるTVで見たい場合にあなたはどうされているだろうか?

 おそらくデータ変換を行った上でDVDに編集してDVDプレイヤーで動画を再生。

 この流れが家庭のTVでPCやデジタルビデオカメラで撮影した動画を見る際の基本的な流れであると思う。

 ここでは余談だが、DVDに焼かずにハードディスク内の規格の異なる動画ファイルをTVで再生する方法をご紹介したいと思う。

◆FLV形式の再生がポイント

 ここで紹介する方法は、デジタル放送に対応しているTVであることが条件となる。

 最近のデジタルTVでは裏側の側面部分に接続端子が幾つか並んでいるケースが多いが、そこに接続端子が存在するかどうかをまずチェック。

 もし端子がある場合は、データ変換を行うメディアプレイヤーをハードディスクと接続するだけでTV画面でPCやHDDに取り込んだ画像を見ることが可能となる。

 またPCや外付けHDDだけでなくUDBメモリ内の動画などあらゆるメディアに対応している点はかなり大きな利点。

 メディアプレイヤー機種はかなりの機種が販売されるようになったが、私個人が強く希望するモデルはブリジストンテクノロジーの製品。

 理由はFLV形式ファイルの再生で強い安定感を誇る為である。

 一つ目の某社の製品はFLV対応としながらもほとんど再生不能であったこともありこの安定感を求めている方には朗報である。

 尚、FLV形式と言えばピンと来る方も多いかもしれない。
 そうユーチューブの動画はこの形式が基本となっている。

◆外付けHDDとの組み合わせで保管場所と時間の節約になる

 私自身も今までは全てフリーのオーサリングツールの大御所とも呼べる「dvdflick」を使用してコツコツとDVDを作成していたが、ひとつずつ作成していると莫大な時間がかかり思った以上にDVDは繰り返し見ることもないケースが多い。

 子供用の物はDVDの表紙を自作で作成したりするなど楽しめる部分もあるが、気がつけば400枚近いDVDが出来上がり、以外にも場所をとってしまうことに頭を悩ませていた事実もある。

 もちろん保存しておきたい大切なビデオ映像や動画に関してはやはり別途DVD作成を行なってはいるが、これを手に入れてからはHDDに取りあえず放り込んで必要性を感じるもののみDVDを作成するようになり時間の節約にも繋がっている。

 ややマニアックな製品ではあるが同じような思いを抱えている方も意外に多いのか私以外の第三者の評価も高い。

 前回の「HDDの録画時間の解説」のページでも記載したがHDDは1TB(テラバイト)で1024GBの容量を誇る。

 2TBや4TBモデルのハードディスクも多く登場している為、場所の節約という意味でも外付けHDDとこのツールの組み合わせ使用はかなり満足できるだろう。

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