ミラーレス一眼カメラの仕組み

コンパクトカメラの代名詞とも言えるミラーレス一眼カメラの仕組みと構造に学ぶ

◆ミラーレス一眼カメラの仕組みと構造

 デジタルカメラ市場の売り上げを牽引しているのは今現在間違いなくコンパクトカメラの売り上げである。

 中でも小さなボディーでありながら、被写体を綺麗な映像で簡単に映し出す事ができるミラーレス式のカメラの人気は高い。

 カメラ業界のコンパクト化、電子化の流れは実際のところ1960年代にスタートしている。今では当然のカメラ機能として装備されているオートフォーカスもこの時期に電子化の流れにのって技術革新されてきた経緯がある。

 またTTL露出計・自動露出などの電子技術もこの時期に一眼レフカメラに電子化されICチップによって制御コントロールされる仕組みが装着された。

 この1960年代の技術革新によってカメラの価格帯は幅広い一般ユーザーが手にする事ができる範囲にまで落ち着くことになる。

 しかし、それでもまだ現実的にはある程度の性能を保持するカメラは高額であり撮影に関してもある程度の技術が不可欠で、かつメンテナンスも難しいという特徴はぬぐえずにいたのは事実。

 このような問題を大きく根こそぎ変化させたのがミラーレス式のコンパクトカメラの登場である。

 女性ユーザーも気軽に手に取り従来の大型のカメラと遜色ない映像を撮る事が可能となったミラーレス一眼カメラ。各カメラメーカーは今後どのような販売戦略を組み立てていくのか?また携帯やスマートフォンにシェアを奪われつつあるデジカメ市場にどのように影響を与えていくのか?

 今後の展開を見守っていきたい。

◆1000万画素を超えるカメラ機能を持つ携帯機種も存在する

 1990年代半ばに入り売れ行きが急上昇し一気に躍進を遂げたデジタルカメラ市場。

 毎年のように売れ上げを伸ばしてきたこの市場も現在は若干の伸び率は確保しているものの以前ほどの勢いがなくなってきている。

 その理由は、言うまでもなく携帯電話市場の大きな成長に伴い、携帯電話のデジタルカメラの機能があまりにもレベルアップしたことにあると言える。

 解像度を示す画素数が100万画素を超えた事で話題になっていた時期があったのは今の若い人には信じられないことかもしれない。

 100万画素を超えるデジタルカメラが5万円程度で飛ぶように売れる時期があったのは事実。

 しかし、今では携帯電話に付加機能として付いているデジタルカメラ機能の画素数は500万画素を超えているのも当たり前の世界。中には1000万画素を超えるカメラ機能を持つ携帯機種も存在する。

 一昔前のデジタルカメラと比較すると、今では携帯電話に付属しているデジタルカメラの方が性能が明らかに高いという事になる。

◆2008年から急速に市場を伸ばしているカメラがミラーレス一眼タイプ

 但しカメラとしての性能は画素数だけで語ることは当然出来ない。

 光学ズームなどの機能はレンズによる影響が大きい為、レンズ交換式の従来のカメラタイプの需要がなくなることはない。

 運動会などで子供を撮影する親が遠くにいる我が子を携帯電話で撮影することはやはり不可能に近い。

 このような状況下で2008年から急速に市場を伸ばしているカメラに「ミラーレス一眼」の存在がある。

 ミラーレス一眼とは、その名の通りレンズから取り込んだ映像をファインダーに移す鏡を取り払ったカメラのこと。

 このミラーレス一眼が普及した理由は幾つかの要因があげられる。

◆携帯がカメラ本体としての機能で大きく勝負することは考えにくい

 デジタルカメラが現在の携帯電話やスマートフォン機種と戦うにはどのような方法が考えられるだろうか?

 まず考えられるのがカメラとしての性能で真っ向勝負。

 やはりスマートフォンなどの媒体は様々な機能を保持する器機でありカメラという機能はその数ある機能の中のひとつでしかない。

 一般的なカメラのような大きなレンズをつけるようにカメラ本体としての機能で大きく勝負することは考えにくい。

 ここは勝負できるポイントとも言えなくもない。

 しかし、現在のカメラは映像がかなり綺麗になってきており携帯でもオートフォーカス機能など様々な機能が追加され既に申し分ない状態にあるようにも感じる。

◆コンパクトカメラ市場は現在2万円を切る価格帯まで平均価格が下落

 カメラとしての機能をそこまで市場が求めないとしたならば、次に考えられるのはやはり価格での勝負である。

 事実コンパクトカメラ市場は現在2万円を切る価格帯まで平均価格が下落してきている。

 逆に携帯電話市場はその機能の多機能さによって機種本体の価格が上昇し、10万円を超える機種まで登場している。

 この時代の流れを読み価格帯を見極めることで現在のデジタルカメラ市場は売り上げを維持できている可能性もある。

◆女性がカメラを扱う時代へ

 カメラと言えば一昔前のイメージは「男性のもの」というイメージがあったようにも感じる。

 大きなカメラを片手に旅をする。こんな姿がステータスのような感覚が私にもあった。

 しかし現在のミラーレス一眼を中心としたコンパクトカメラの市場は、明らかにユーザー層が以前の状況とは異なっている。

 それは女性がコンパクトカメラ市場のユーザー層の割合を高めている為である。

◆一眼レフカメラのサイズを小さく出来なかった理由

 コンパクトカメラ市場で急成長を見せたミラーレス一眼カメラの仕組みはどのようになっているのだろうか?

 ミラーレス式の一眼カメラの最大の特徴はその名前の通り、光学式ファイダーへ導く際にレンズから取り入れる映像を反射させる鏡を取り除いたカメラの事を指す。

 従来のフィルム式のカメラでは、このレンズから取り込んだ光を反射させる仕組みは不可欠でありこの鏡の存在がある為に、一眼レフカメラのサイズがコンパクトに出来る限界点が生じていた。

◆ファインダーへデジタル処理画像を映し出す

 家族写真などを撮るスタジオなどに行くと、大きなカメラ、そして大きなレンズ、そしてその上部に大きな反射鏡を直接見ることができる。

 ミラーレスタイプはこの反射鏡をデジタル処理することで問題を解決させたカメラであると言える。

 ミラーレス一眼では実際にはファインダーへデジタル処理画像を映し出している。

 この処理の速度は発売当初はやや違和感があったものの年々技術が向上しており、今では一般の一眼レフと遜色ないレベルにまで成長している。

◆ミラーレスカメラのメリットとは?

 ミラーレス一眼レンズカメラの最大のメリットは、そのコンパクト感覚にあることは間違いないだろう。

 撮影も慣れは必要となるが特に難しいことはなく、従来の悩みの種であったコンパクトサイズのカメラが製造できるようになった為、男性だけなく女性ユーザーの人気も大きくなっている。

 また従来のレンズで取り入れた光を光学式フィルムへ誘導する構造から直接デジタル変換する仕組みへと変化したことにより、カメラの情報処理システムに与える負担も軽減されている点も見逃せないポイントとなっている。

◆デジタル化によるメリットはやはり見逃せない

 データ処理過程が簡素化されることは、故障の発生の抑制にも関係してくる為だ。

 またデジタルデータの強みとして補正という機能がある点も忘れてはいけない。

 これはミラーレスカメラに限る話ではないが、失敗してもデータを削除するだけで取り直しも簡単、かつ撮影後に補正や加工が加えられる点はやはり大きなメリットである。

◆コンパクトカメラ市場の成長から学べるヒント

 ミラーレス式一眼カメラの市場拡大は大きなデジタル化に伴う幾つものヒントが見え隠れする。

 情報社会の現在、パソコンが仕事で欠かせないビジネスの一部となったのは、やはりその圧倒的なまでの情報処理速度。

 そして正確な情報計算。更に大量の情報の保管である。

 社会保険庁が消えた年金問題で大きな非難を浴びたのはアナログ時代に管理されていた年金記録による問題。

 大きな変換が次々と発生し、その変化に対応できなかったアナログデータ時代の年金制度は媒体が紙であったことに大きな問題がある。

◆コンパクト化によって幅広い年齢層に受け入れられた事実

 ミラーレス一眼は間違いなく一時代を築いている。

 これは売り上げという形で実証され、コンパクト化によって幅広い年齢層に受け入れられた事実が物語っている。

 ミラーレス式もカメラも一時は古いユーザーの批判を浴びながら成長を続け、結果的に一眼レフカメラというイメージを守るきっかけとなった。

 一眼レフカメラの重要な要素であったファインダー越しの確認がデジタル処理によって同等の機能をもった事。

 そしてレンズをあれこれと交換しながら扱うというカメラ本来の楽しみ?は生きていること。

◆先見性や可能性がある市場もまだまだ多い

 失ったものも確かにあるだろうが、最低限の一眼レフの本能、遺伝子を引き継ぎながら、製品化されている事は大きな意味があるだろう。

 そしてこのスタイルは様々な分野でビジネスチャンスが多く潜んでいる事を意味するようにも感じる。

 目を凝らしてみると、まだまだ機能を大きく損なうことなくデータ化できる対象物も多く見つかる。

 株式投資などを行なう場合、このような先見性や可能性がある市場や製品を気にとめることもひとつのヒントとなるのではないだろうか?

◆2011年に発覚した不正経理問題

 世界最軽量の一眼レフの開発など、日本が誇るカメラメーカーのトップを走るオリンパス株式会社は2011年から損失隠しの経理問題で大きく注目を集めた。

 個人的にもオリンパスのカメラは過去に2台保有していた経緯もありやや気にはなる部分もある。

 私のようにオリンパスのカメラに愛着を抱いている方は結構いるのではないだろうか?

 今はこの問題を早く解決し新しい技術開発に専念して欲しいと思うのが正直なところである。

 オリンパスは大正8年に創業した日本企業の中でも老舗中の老舗企業。

 株価が数ヶ月で半額以下となるなど株主を裏切った罪は大きいが、日本の為にもしっかりと清算し上場廃止になろうともまた一から現場の技術開発を行って欲しいと願う。

◆カメラが売れなくなった?経営不振の原因を探る

 オリンパスの経営を苦しめているのはメインとなるデジタルカメラなどの売れ行きが低迷してきたからなのだろうか?

 確かに昔のようにニコンとシェアを独占するようなことは難しい。

 しかし、根強い人気があるのも事実でありしっかりとした経営を行なっていたのであれば利益率の高い商品が多いだけにここまで不正経理を行う必要はなかったはずである。

 今オリンパス社の中で問題に掲げられている会計では、事業以外の投資業務などにおける負債部分の損失隠しが見え隠れしている。

 企業が売上の利益を国債や不動産などの土地、そして株式などの有価証券で運営を行なっていくことは至って一般的な事であるが、この財テクに関わる分野でのダメージが予想以上に大きかったのが根底にあるように思う。

◆歴史ある企業としての埃と再建

 オリンパスに願うことはただただ歴史ある企業としての埃を胸に再建を果たして欲しいという一点である。

 今回のマイケル・ウッドフォード氏の不正会計に関わる指摘に関しても社長を解任することで回避しようとした古くぬるい体質。

 消費税もなく為替では円対ドルが360円。不動産は持っているだけで価格が上昇する。年金構想も万全で将来も安泰。

 このようなぬるま湯時代の英雄談と記憶に浸りながらの経営で歴史ある企業をつぶさないで欲しいと切に願う。

 2012年になってもオリンパスの経営体制に大きな変化は正直見られていない。

 前述したが大正8年に創業した当時の思いを僅かにでも継承している本物の技術者が経営陣に一人でも参入して欲しいものである。

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