超図解!レンタルサーバー引越し方法

エックスサーバー・エックス2(X2)サーバーへ引越しする際の手順・方法をわかりやすく図で解説

◆レンタルサーバーの引越し方法・手順の解説

 レンタルサーバーを個人で契約してホームページを運営する。もしくは法人が会社のホームページを作成しレンタルサーバーで運用する。

 これは情報社会の現在ではごく当たり前の事であるが、今回サーバーの引っ越しを行うにあたり、その方法及び手順を一度、自分の備忘録も兼ねてまとめておくことにした。

 サーバーの引越しは実はそれほど難しい設定などはないのだが、ことデータベースを使用している「ワードプレス」「ムーバブルタイプ」などの引越しの場合は、若干難解な手続きが入ってくるため初心者には敷居が高く感じられる部分も多い。

 そこで今回は、現在CMSとしてはおそらく最も普及しているワードプレスの引越し手順について方法をまとめることにした。

 レンタルサーバーの設定や手続きは各管理会社がマニュアルのようなものを作成しているが中々わかりづらいと感じている方も多いと想定し、ここでは図をふんだんに交えてとにかく初心者でも設定ができてしまうように解説を加えていくことにする。

◆目次

◆コアサーバーの魅力と利点

 当サイトの独自ドメインである「ssp-search.com」は長年、一昔前に「.com」や「.net」などの人気ドメインが790円という格安ドメインで話題となっていたバリュードメインなどの運営で有名なデジロック社のコアサーバーでサイト運営を継続してきた。(※現在のバリュードメインは1000円台である。またバリュードメインは現在お名前.comで有名なGMOの傘下、個人ユーザーに人気の高いロリポップなどもGMO傘下である)

 コアサーバーの魅力と言えば、代表的なCMSで知られる「ワードプレス」や現在は開発が止まってしまっている為、シェアが激減してしまっている「ムーバブルタイプ」を無制限で設置可能である点。

 もちろんマルチドメイン対応でドメイン設置数も無制限という魅力がある。

 更に、この機能を保持していながらレンタルサーバーの年間維持費用の安さは群を抜いている点が大きな利点である。

 コアサーバーでサイト運営を続けてきた経験を持つユーザーであれば、この価格的な利点の大きさは誰もが体感している事だろう。

◆頻繁に表示されるようになってきた無機質なエラーページ

 まず結論から、私が今回選択したレンタルサーバーはエックス2(X2)サーバー。

 エックス2サーバーに移転した理由はただひとつ。

 マルチドメインが無制限に追加可能、容量が100GB!などという理由ではなく、長年使用してきたコアサーバーの最大の弱点であるサーバー障害があまりにも多く感じられるようになってきた為である。

 サーバー障害は発生時のアクセスが全て無効。当然サーバーが落ちていることから用意しているエラーページが表示されることもない。

Webページが見つかりません

 とても無機質な左のような画面がポツンと表示されるだけである。

 この簡素な画面に見覚えのある方は多いのではないだろうか?このWebページが見つかりません」という表示は、サイトが削除されてしまった場合に表示される画面であるとは限らない。

 単純にサーバー障害が起きただけでもアクセスができなくなりこの画面が表示される。

 レンタルサーバーを借りて独自ドメインを取得し、しっかりと運営を行なっているサイト運営者であってもサイトそのものが一時的に表示できない事はよくあるわけだ。

 尚、CMS系サイトの運営はプログラムを使用する為、サーバーへかかる負荷は通常の静的HTML系ファイルと比較すると格段に負荷が大きくなる。

 その為、コアサーバーでのCMSの使用は無制限とは言えど、設置をし過ぎるとサーバーがダウンしてしまったり、アクセス制限に引っかかるなどのペナルティー的な措置を受けかねない。

◆サーバー障害発生中はログインさえも出きない

 個人的にはコアサーバーで3つのワードプレスを稼動しているのだが、どれもアクセスはそれほど多くない為、制限を受けるほどの負荷がかかっていることはまずありえないのだが、それでもコアサーバーのサーバー障害は徐々に大きくなってきている。

 半日以上アクセスはおろか、ログインさえもできない日も度々発生している為、格安で無制限という寛大な措置が逆に大きなデメリットになってしまっているのではないか?と予想される。

 執筆業を生業としている以上、サイトにアクセスしてくれたユーザーに対してはしっかりとサイトを表示する環境を整えることは最低限の義務。

 基本的にサーバーの接続障害はどのレンタルサーバーでも発生するものだが、サーバーの復旧までにかかる対応時間が圧倒的に長いのがコアサーバーという訳である。

 実際にレンタルサーバーの価格帯、サーバの充実度などを考慮していくと幅広い選択肢がある。

 しかし、この常時しっかりとアクセスできる環境を満たすサーバーとなると選択肢は一気に絞られてくる。

 この要素を幅広く満たしてくれる可能性があるサーバーがベット社が運営するエックスサーバーであったという訳である。

 実はエックスサーバーはX10プランを既にひとつ個人で契約している。

 エックスサーバーはもう6年以上使用しているが、Xサーバーはマルチドメイン機能の他、アクセス解析が実に優れている。

 そしてサーバーの安定度も抜群。接続障害が発生している事は公開されているが、その時間はほぼ全てで数分程度と対応が桁違いに早い。

 そのままエックスサーバーに引越しをしても良いのだが、エックスで運用しているドメインに負荷が集中しないように今回は更に上位プランである「X2」への移転を行うことに決めたという訳である。

 またエックス2に関してはワードプレスやムーバブルタイプ等のCMSを使用しているユーザーには大きな価値を持つ負荷軽減プログラムがかなり強化されていた点もひとつの判断材料にあったのを付け加えておく。

 誤解してほしくないのだが、コアサーバーの機能が低いなどという批判をしている訳ではもちろんない。

 今回の移転の理由としては私個人のレンタルサーバーの選択基準の優先順位が接続状況の安定化にあったということである。

◆X2サーバーへの移転手続きの流れ

 ここからはコアサーバーからエックス2サーバーへの移転の流れ、引越しの手順を簡潔に覚書も兼ねてまとめていく。

 静的なHTMLサイトの移転は作業が非常に簡単である為、別記事で後述していく予定。

 ここでは当サイトのようなワードプレスやムーバブルタイプなどのデータベースを使用しているサイトの移転手続きの流れを解説していく。

◆レンタルサーバーの引越しは何度か失敗するもの

 ワードプレスの引越し手続きには幾つかの方法があり、ひとつの方法だけで引越し手続きが滞り無く行えるようなケースは少ない。

 何かの設定が欠けていたり、思わぬ未知のトラブルでページが表示されないような事も頻繁にある。

 その為、サーバーの引越し手続きを専門に行なっている専門業者や、ワードプレスの設置代行業者が多く存在している訳である。

 しかし、専門の知識がなくとも一定の手順に沿って移行を行なっていけばサーバーの引越しはもちろん自分でも行うことが可能。

 レンタルサーバーの引越し作業中には、手順どおり実践していると思ってもうまくいかないケースが必ず出てくるはずである。

 そんな時は、何度か同様の手続きを繰り返していくうちに必ず簡単に手続きが行えるようになってくるので根気良く継続していくことが重要であることを覚えておいてもらいたい。

 尚、ここではまずワードプレスのデータベースを完全に移転する簡単な手続きから解説する。

◆まずはFFFTPでコアサーバー内のフォルダとファイルを根こそぎダウンロードする

 まずはワードプレスサイトの完全なデータの引越しを行うために、ファイルを根こそぎダウンロードする。

FFFTP(画像)

 データのダウンロードは何でも良いがここではオーソドックスなFFFTPを使用する。

 エックス2でのサーバーのFTP接続はエックスサーバーと違い1ドメインごとに設定が必要となる。これはLHXサーバーなどと同じ接続方式。そのため、FFFTPは不可欠なフリーソフトとなる。

 もし使用経験の無い方はFFFTPはとてもありがたいフリーソフトであるためベクターなどでダウンロードしておくと良いだろう。

 この根こそぎダウンロード作業は時間がややかかるが必ず一番初めに作業を終えておくことが大切だ。

 尚、保存先は任意のフォルダでOK。デスクトップに「新規フォルダ作成」でサイトのタイトル名、もしくはドメイン名をつけてそのフォルダ内に全てのデータをダウンロードすると解りやすいかもしれない。

◆エックス2サーバー側でドメインの認証手続きを行う

 続いてエックス2の管理画面の「ドメイン設定」⇒「ドメインの追加」画面を表示。

WEB認証(画像)

 ページ中間にある「WEB認証」のダウンロード(上図参照)項目の赤丸で表示されている部分をクリックしxtwo.htmlをデスクトップなどにダウンロード。

 ダウンロードしたxtwo.htmlファイルは先程根こそぎフォルダをダウンロードした「コアサーバー」のトップディレクトリにアップロード。(※トップディレクトリとは1番上の階層のこと)

WEB認証の完了画面(画像)

 上図のように認証用ファイルのアップロードが完了したら、ドメインの追加ページのトップから@ドメイン名⇒AWEB認証をクリックしBドメインの追加(確認)をクリック。(※認証ファイルは移転元となるサーバーにアップロードする。ここではコアサーバーだが、ハッスルサーバーやロリポップサーバーなどから移転する場合も同じ移転元にアップする)

◆FFFTPの設定手続きの手順・方法の解説

 ドメインの追加が無事完了すると、以下のような「ドメインの追加が完了しました。設定内容は以下のとおりです」と記載された画面が表示されるはずである。

ドメイン設定の完了画面(画像)

 ここに表示されている丸で囲んだ部分はFFFTP(フリーソフト)の設定に必要な情報。

 @〜Bの番号はFFFTPの設定画面で使用するので別途メモ帳を起動しメモを取得しておこう。(※メモをするまではこの画面から移動しないこと)

 FFFTPでは画面左上の「接続」⇒「ホストの設定」⇒「新規ホスト(N)」の順番でクリックしていくと設定画面が表示される。

FFFTP新規ホスト作成画面(画像)

 上記2つの図を見比べながら番号に適合する情報を記入。「最後にアクセスしたフォルダを…」の項目は便利なのでチェックを入れ「OK」をクリックして設定完了である。

 設定が完了したら早速、新たに作成したホストで「接続」してみよう。

 接続後は以下のような画面が表示されるはずである。

エックス2サーバーFTP接続画面の初期状態(画像)

 「エックス2」ではここが新しく作成したドメインのトップディレクトリとなる。

 エックスサーバーではドメインを選択後「public_html」へ進む必要があったが、エックス2では一発でトップディレクトリが表示される為、わずかではあるがストレスが少ないかもしれない。

 尚、X2サーバーの初期状態では「htmlファイル」「イメージファイル」「.htaccessファイル」が各1つ、計3つのファイルが収められている。

 最後にこのトップディレクトリに、一番初めに根こそぎダウンロードしたファイルを全て今度はアップロード。

 尚、初期状態で設置されていた「htmlファイル」「イメージファイル」の2つのファイルは削除してOK。(上図参照)

 ここまで来たら、ワードプレスの引越しはあと一息である。

◆コアサーバーのPHPmyadminの設定方法

 ワードプレスやムーバブルタイプなどのCMSはデータベースの他に便利なプラグイン設定や、コメント機能など様々なデータベースが構築されている。

 サイトの表示ではこれらのデータベースを読み込んでソースを吐き出している訳だが、このCMSの各種設定のエクスポートを行うには「phpmyadmin」の管理画面からエクスポートを行う必要がある。

 データベースのバックアップファイルはプラグインで容易に行うことができるが、レンタルサーバーの引越しを行う場合はデータベースのバックアップファイルだけでは引越しはできない点をこれから初めて移転を行う方は覚えておく必要がある。

 なんだかややこしいと感じた場合は、意味はともかく以下の手順どおりに進めていけば作業は完了できるので早速「phpmyadmin」によるエクスポートの手順について確認していこう。

◆PHPmyadminにログインする前にユーザー名とパスワードをメモ

 ではここでコアサーバー側でのエクスポートを行う手順についてみていこう。

 まずはコアサーバーにログインし管理画面の「データベース」をクリック。

コアサーバーの管理画面(画像)

 データベースをクリックするとデータベースの設定やパスワードを確認する画面が表示されるため、データベースの管理画面の下部にあるphpmyadmin自動インストールと記載されている項目の赤丸で表示されている「ログイン」と右下の「ユーザー名」と「パスワード」を確認する。(まだログインしない)

 尚、初めて「phpmyadmin」の設定を行う場合は、まずphpmyadmin自動インストールをクリックしインストールを完了させてから上記手順を行う。

コアサーバーのphpmyadmin設定画面1(画像)

 コアサーバーの「phpmyadmin」ではログイン後にパスワードの入力が2回求められる。

 1回目に入力するユーザー名とパスワードは先程メモをした右下の赤い◯に記載されていたユーザー名とパスワード。

 続いて2回目に入力する項目は画面上部に移動し、これからエクスポートを行うデータベースのIDとパスワード情報をメモしておく。

コアサーバーのデータベースの確認(画像)

 上図のように確認をクリックするとデータベースの情報が取得できる。ここで表示されるユーザー名とパスワードが2回目に求められる入力欄に記入する項目となる。

 事前に2つの入力項目をメモしておくと便利なのでログイン前にメモを控えておこう。

◆ワードプレスデータのエクスポートの実行

 IDとパスワードを控えたら、早速ログインをクリック。

 ログインを行うと前述した通りユーザー名とパスワードの入力が求められる以下のページが小窓で2回表示される。

ユーザー名・パスワード名の入力画面(画像)

 先程取得しておいた2つのIDとパスワードを順番に入力。

 「OK」をクリックし進んでいくと、晴れてPHPmyadminの設定画面が表示される。

コアサーバーのphpmyadmin設定画面2(画像)

 ここで画面左側にある該当するドメインをクリック。

コアサーバーのphpmyadmin設定画面3(画像)

 上の画面が現れたら項目を全て選択し「エクスポート」をクリックする。

コアサーバーのphpmyadmin設定画面4「エクスポート」(画像)

 エクスポートをするをクリックすると上記画面が表示されるので、赤い◯で囲んだ2つの項目にチェックを入れ、デスクトップなど任意の場所にエクスポートを実行。

 根こそぎダウンロードした先ほどのフォルダとは別の新規フォルダ作成を行い「ドメイン名+エクスポート」と記載したフォルダを作成しておくと解りやすいかもしれない。

 これでコアサーバー側の移転準備は終了である。

◆「MySQLユーザー名」と「パスワード」をメモしておく

 コアサーバーからエックス2サーバーへのレンタルサーバーの移転手続きのいよいよ最後の手順に入る。

 最後の手順は先程コアサーバーでエクスポートしたデータファイルをエックス2側にインポートする仕上げの手順だ。

 エックス2サーバーへワードプレスのデータベースやプラグインの設定情報を完全に引き継ぐには「phpmyadmin」の操作でデータのインポートを行う必要がある。

 まずエックス2サーバーにログインし、サーバー管理ツール内のデータベース項目にある「MySQL設定」をクリックする。

エックス2サーバーのMySQL設定画面(画像)

 MySQL設定をクリック後、「MySQL一覧」をクリックしページ下部にある「MySQLユーザー名」をメモする。

エックス2サーバーのMySQL設定画面2(画像)

 ここで表記されている項目はX2サーバーで「phpmyadmin」にログインする際に必要となる項目である。

 右のパスワードの変更をクリックし、任意のパスワードを設定したら「MySQLユーザー名」と「パスワード」をメモしておこう。

◆エックス2サーバーのphpmyadminによるインポート設定方法・手順の解説

 メモが終わったら続いてデータベース項目内にある「phpmyadmin」をクリック。

エックス2サーバーphpmyadmin設定画面1(画像)

 コアサーバーのエクスポート手続きの項でも解説した通り、「phpmyadmin」へログインする際はユーザー名とパスワードの入力が必須となる。

 ここで、先程「MySQL設定画面」で取得した「MySQLユーザー名」と「パスワード」を入力し、「phpmyadmin」へログイン。(上図参照)

 無事ログインが完了したら対象となるデータベースを選択してクリックする。

エックス2サーバーphpmyadmin設定画面2(画像)

 ここで以下のような画面が表示されるはずなので横に並んだメニューの中からインポートをクリックする。

エックス2サーバーphpmyadmin設定画面3(画像)

 インポート画面ではインポートするファイルを選択する必要があるため、「参照」をクリックしコアサーバー側でエクスポートしたデータファイルを選択する。

 対象となるデータを選択したら最後は画面一番右下にある「実行する」ボタンをクリック。

エックス2サーバーphpmyadmin設定画面4(画像)

 以上でエックス2サーバー側のワードプレスデータのインポート手続きは完了である。

 このインポート作業はムーバブルタイプなどのCMSであっても引越し手順・方法はほぼ同じであるためエクスポートとインポートの流れを覚えておけばCMSの引越しはそれほど難しくなく移転が行えるようになってくるはずである。

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