競馬配当金の税金の解説

競馬の配当金には税金がかかるのか?競馬の配当金・高額配当金にかかる税金、馬券の課税方式について解説

◆競馬の配当金にかかる税金の解説

 本サイトでは競馬の配当金・高額配当金にかかる税金、配当金の課税方式についてを解説しております。

 また競馬初心者の方の為に競馬の配当金の仕組みについても掲載しております。

 競馬の馬券は様々な種類の馬券があり従来の単勝や馬連の他、3連単からWWIN5など高額配当が発生しやすい馬券も登場しております。

 これらの馬券に対する投資ノウハウなどはたくさん公開されておりますが、競馬の配当金に関する税金についての情報は以外に知られていないものです。

 ニュースでは高額配当を受けた方が納税を怠り追徴課税を課せられると言った話題が時折上がります。

 このような事態になる原因は税金に対する情報が解りにくい点があります。

 また、株式投資などとは異なり競馬で負けてしまった場合、個人の課税所得に対して購入馬券金額が考慮されないというやや理不尽な課税制度が見過ごされている点にあるのかもしれません。

 投資として競馬を実践されている個人の方、またまったくの初心者の方まで、競馬の配当金についてお調べの方のご参考になれば幸いです。

◆競馬の配当金とは?購入馬券の割合に対して支払われる分配金

 競馬の配当金とは、該当レースの売り上げに対する購入馬券の割合に対して支払われる「分配金」の事を表します。

 この分配金は純粋に該当レースごとの売上、いわゆる購入馬券の総販売金額から各馬券の控除率に基づく金額を事前に差し引いた残りの金額が資金源となります。

 ですから競馬では、控除率に基づいて事前に差し引かれていた売上金の残り部分にあたる分配金を、馬券購入者間で取り合う争いをしているという事になります。

 競馬をしていると、馬の血統や適性距離、過去の戦績など膨大なデータとの戦いとなりがちです。

 但し、現実的には購入者間の分配金の取り合い、駆け引きであることが競馬の実態であるとも言えます。

◆配当金の分配計算方法(JRAの単勝・複勝)

 競馬の配当金は、まず収益から一定金額を差し引き、その残りの金額を分配金として分配します。

 単勝・複勝などの場合は控除率が20%と定められているため、収益全体の80%が分配金として購入者に分配されることになります。

 これは例えば、該当レースに1億の収益があった場合は、8000万円分が投資家に分配されるという事です。

 ですから馬券購入者や投資家は、この8000万円の取り分を皆で争っているという事となります。

単勝・複勝の分配金【画像】

 競馬で中々勝てない、いわゆる通算で負け組みが多くなる原因は、シンプルにスタート時点からマイナスを背負っている点にあります。

 尚、これが馬連や枠連・ワイドや3連単となると更にスタート時点のマイナスは大きくなります。

 純粋に確率論だけで考えた場合は、馬連よりも単勝の方が利益を出しやすいという事になります。

 これはあくまで、あらゆるファクターを全て度外視しての話となりますが、統計学的な数値だけで考えればこのように考えることも出来るという事です。

◆配当金の分配計算方法(馬連・枠連・馬単・3連単・ワイド)

 競馬の配当金は、まず収益から一定金額を差し引き、その残りの金額を分配金として分配されます。

 事前に控除された金額はJRAの運営費、人件費、賞金などに充てられております。

 尚、馬連・枠連・ワイド・3連単・WIN5などの分配金は「収益の75%」となっております。

 その該当レースに1億の収益があった場合は、7500万円が馬券購入者、投資家に分配されるという事です。

 投資家は、この控除後の7500万円の取り分を馬券購入者間で争っているという事となります。

馬連・枠連・馬単・3連単・ワイド・WIN5などの分配金【画像】

 長期的なスパンで見ると、競馬で勝ち続けることは非常に困難です。

 競馬に負け組みが多いのは、前項で解説した単勝や複勝のようにより良い分配金条件であってもやはりスタート時点からマイナスを背負っている点にあります。

 年間100万円の馬券を購入し、75万円以上のバックがあれば、実質収支は赤字です。

 しかし、この分配金の構造、仕組みが理解できればこのような投資結果でも優秀な成績であると考えることもできるでしょう。

 逆に年間を通して投資資金以上の利益を出すのはそれほど難しい事であるとも言えるのです。

 更に競馬の配当金に関しては一定額以上の配当を得た場合は配当金に税金が発生し「納税義務」が生じます。

 購入時点で控除される分配金と、的中時にかかる税金を支払っても尚、黒字収支とするのは確率だけを見据えて考慮すると中々難しい事が解ります。

◆競馬の配当金に税金はかかるのか?

 もし万馬券の馬券をとったとしましょう。高額配当の配当金を受け取ったらその配当金は全て手に入れることは可能でしょうか?

 競馬の配当金から税金を支払った経験をお持ちの方はおそらくほとんど居ない筈です。

 しかし、競馬の配当金はある一定条件を満たした場合に税金の「納税義務」が発生します。

 その一定条件とは、個人の所得として配当金の計算を算出し、その年間の所得合計額がプラスになった場合です。

 配当金の所得は税法上の扱いとして「一時所得」として分類し計算されます。

 この一時所得は、給与などの所得と合わせて「総合課税方式」と呼ばれる算出方法で所得税が計算され課税額が算出されることになります。

 ですから例えばあなたがサラリーマンの場合は、競馬の配当収入の収支が一定額を超えてプラスになった年度については個人で「確定申告」をする必要性が出てきます。

 次項では具体的な計算式について解説します。

◆競馬の配当金の課税計算方式

 競馬の配当金(払戻金)にかかる税金は前述したように「一時所得」として税金計算を行う必要があります。

 競馬配当金にかかる税金の計算式は以下の計算式にあてはめて計算します。

競馬配当金にかかる税金の計算式【画像】

 尚、配当金にかかる税金の計算のポイントは以下の3点です。

●配当金の額に関しては年間の収支である点
●馬券購入費用を経費として計算出来るのは的中した馬券代分のみ
●50万円は全ての人に認められている税法上の控除

 この計算式は簡単なので必ず把握しておきましょう。

◆配当金が同じでも税金が異るケース

 競馬の的中馬券の払戻金は一時所得として上記の計算式で所得金額を求めます。

 この一時所得は、給与所得などの所得と合算して年間の総所得金額を算出し、最後に課税所得金額に該当する「所得税率」を乗じて所得税額を計算します。

 ですから、仮にAさん、Bさんの2人が競馬の配当金200万円あった場合、給与収入が多いAさんと、給与収入が少ないBさんでは同じ配当金額であっても納税額が異ってきます。

総合課税方式【画像】

 上記図の一時所得は前述した50万円の控除を差し引き更に1/2を乗じた金額で、この金額に給与を合算し、総収入に対して所得税率が計算される点を把握しておきましょう。

◆馬券は幾らまでなら税金が無税か?

 競馬の配当金にかかる税金には年間の配当金総額の収支によって異なるという点はここまでの解説で理解できたかと思います。

 尚、収支の分岐点を簡潔にまとめると以下の通りとなります。

(年間の配当金による利益−的中馬券分の購入費用−50万円)÷2

 以上の計算式にあてはめて年間の収益を算出し、その金額がゼロ円以上かゼロ円以下か?という点が一応分岐点となります。

 もちろん、算出した金額が「ゼロ以下」であれば、「確定申告」をする必要も免除されることになります。

 例えば以下のような事例の場合は税金は無税となります。

◆年間で60万円のプラスで馬券購入費用が10万円の場合
(60万円−10万円−50万円)=0
0÷2=0

 また以下のような事例の場合は税金がかかる可能性があります。

◆年間で100万円のプラスで馬券購入費用が10万円の場合
(100万円−10万円−50万円)=40万円
40÷2=20万円

 このケースでは20万円が一時所得となる為、個人の所得に加えて所得税・住民税を算出することになります。

 但し、念のため注意しておきたい点としては競馬の配当金にかかる税金は「一時所得」に分類されますが、一時所得には幾つかの種類があり、それらの一時所得全てを合算した金額で計算するという点です。

◆競馬の配当金と株式配当金の所得分類の違い

 株式の配当金と、競馬の配当金の税法上の扱いとしての違いは一体なんでしょうか?

 まず株式の場合は、株主が受ける配当金と呼ばれる「インカムゲイン」と売買差益から利益を得る「キャピタルゲイン」があります。

 まず株式の配当金の例で見ると

●株式配当所得(インカムゲイン)=配当所得

 であることに対し

●競馬配当所得=一時所得

 である点です。

 配当所得と一時所得の違いは「控除」の違いです。

 配当所得には「配当所得控除」と呼ばれる控除制度があり、一時所得には50万円の「一時所得控除」と呼ばれる控除制度があります。

 尚、配当所得も一時所得も、給与などの所得と合算して計算される「総合課税方式」で課税されます

◆株式売買益は申告分離課税

 株式投資では有価証券からの配当所得以上に、株式の為替差益、前項でも触れた「キャピタルゲイン」による収入が大きくなるケースがあります。

 この株式売買によって得た利益の所得は「譲渡所得」に該当し、この譲渡所得の課税方式は「申告分離課税」となっております。

 株式の売買益キャピタルゲインは譲渡所得に該当し申告分離課税ですから給与とは別に分離して「キャピタルゲイン課税20%」を乗じた金額が課税されます。

申告分離課税方式【画像】

 競馬の配当金の所得の場合は例えばサラリーマンの場合、会社から労働の対価として得る「給与」に加えて、一時所得を加算し合計した金額に所得税が課せられます。

 御存知の通り日本の所得税は累進課税方式となっておりますから所得が大きくなるほど税率も高くなります。

総合課税方式【画像】

 株式投資と競馬投資にはこのような課税方式の違いがある点を把握しておく必要があります。

◆宝くじの配当金にかかる税金は?

 余談になりますが、宝くじの配当金はいったいいくらかかるのでしょうか?

 答えは完全に「全額無税」となります。

 という事は、3億円ジャンボ宝くじが的中した場合、3億円がまるまる手取りとしてもらえるという事です。

 例えば年末ジャンボで6億円や7億円の当選であればもちろん全額を手取り収入として受け取ることができます。

 ドリームジャンボと呼ばれることもありますが、まさにドリーム(夢)のような宝くじなのです。

◆当選の申告は不要

 もし宝くじに当選した場合でも、税務署などに当選の申告の必要もなければ申告の義務自体もありません。

 但し、宝くじの配当金を元手に事業を興す等の場合は、資金の出処を確認されるケースもあるため、「宝くじ当選証明書」を発行して貰う必要があります。

 換金に関しては高額当選の場合は、全額銀行口座に振り込み決済で入金されます。

 更に当選者には安全上の「マニュアル」までも交付されます。

 宝くじの収益金は競馬などと同様、売り上げ金額全体から一定額が控除され残りの売上金が分配される仕組みとなっております。

 ですから宝くじの運営者が赤字になることはありません。

◆競馬配当金の納税の実態は?

 馬券が的中した際に配当金に税金がかかるケースがある事は、ここまでの解説により理解できたと思います。

 しかし、実際に競馬の配当金にかかる税金を納めている人はどの程度いるのでしょうか?

 これはおそらく、推測での話となりますがほとんどの人が税金を納めていないと思われます。

 なぜなら、競馬の配当金に税金がかかる事自体を把握していない人が大半であると思うためです。

 高額配当金でもない限り、個人の配当金所得を政府が把握することはまず不可能でしょう。

 また、課税対象額は年間トータルの収益に基づいて算出する決まりとなっている為、一時的な利益だけで納税金額が決定しない点も納税額を把握しづらいポイントです。

 ですから、やはり納税の実態は薄いと考えてもよいでしょう。

◆歴史に残るJRA競馬の高額配当金は?

 かなり古い話になりますが、歴史に残る高額配当を挙げるとすると2005年の東京競馬場で出現した高額配当が思い起こされます。

 その配当金額は実に3連単で18,469,120円…

 わずか100円が1846万9120円になってしまう可能性があるのが競馬の世界。

 こんな事が現実におこる為、ドリームという表現がなされるのかもしれません。

 ちなみに、このレースの1着馬の単勝は26,480円でした。

 単勝で200倍以上がつくケース自体も非常に稀なケースです。

 また、2012年8月4日の新潟競馬場の第5Rで出現した3連単は何と4080通り中3850番人気が出現。

 払戻金は更に高額配当となり、2983万2950円という万馬券が出現し大きな話題を集めました。

 その他、2015年には5月に東京で2070万5810円、9月には中山で2792万9360円と2本の2000万越えの高額配当馬券が出現しました。

◆WIN5は3億円越えが出現

 万馬券以上の高額配当を狙う方であればやはりWIN5は魅力です。

 WIN5ではJRA競馬の払戻金限度額が何と6億円。

 2億円越えはこれまで数本飛び出していましたが、2015年9月13日に395,663,730円という超高額配当馬券が出現しております。

 但しWIN5窓口で馬券を購入できないため、誰が幾らの配当金を獲得したか全てJRAが把握しております。

 その為、確定申告を怠ればおそらく税務署から厳しい納税督促が来ることになるでしょう。

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