金・地金投資の魅力・メリット・デメリット

金・地金投資の魅力・メリット・デメリットを初心者向きにわかりやすく解説。

◆金・地金投資の魅力・メリット・デメリットの考察

◆金・地金投資で資産を守る

 金は地球上の鉱物の中でも比較的抽出が容易な鉱物として知られており、既に地球に存在する8割り弱の金が採掘されておると言われておる。

 尚、現在既に採掘された金の総量は、競技用の50Mプールの約3杯分程度。

 まだ採掘されておらず地中にある金の総量は同じく競技用の50Mプール1杯分程度と言われておる。

 金そのものはそれほど珍しいものではない。

 しかし、地球上に存在している金の総量がここまで少ない事を把握すると「金の希少価値」を改めて評価する方も多いのではないじゃろうか?

 現在、世界各国の中央銀行では、この限りある資源である金の保有量を毎年のように増加させる流れが生まれておる。

 特に新興国の保有量の伸びは著しく、まさしく金を「有事の備え」として準備する事が不可欠になってきている訳じゃ。

 では、ここでは資産を守る手段として金・地金投資を活用するメリット、デメリットについて考察していくとしよう。

◆金投資の魅力・メリット

 現在の紙幣は、政府が価値を定めて「この紙幣はいくらの価値がある」と定めた紙に過ぎない。

 1万円札も千円札も現実的には同じ「紙」であり、定められた価値によってみんながその価格の価値を認識している限りはその価値を持つ。

 対して、「金」「白金・プラチナ」といった鉱物資源は、埋蔵量が限られており、紙幣のように簡単に増刷することも出来ない絶対量が定められておる資源じゃ。

 その為、紙幣のようにハイパーインフレ時には紙切れになってしまうような危険性は低い。

 また、世界共通で「一定ラインの価値」が認められておるという大きな魅力がある。

◆金融緩和政策のリスクヘッジに最適な金

 株式投資や国債、社債などの債権の場合は、企業の財務状況などが影響を及ぼし、最悪の場合投資した資金がゼロになってしまう可能性があるのぉ。

 投資は危険だから銀行に「定期貯金」をしていると言っても、銀行は民間の金融機関であり、ペイオフ(預金者へ直接支払う保険金)に基づく保証しかない。

 株式投資よりは安全だとしても、そこにはやはり「信用リスク」が存在する訳じゃ。

 しかし、前述したように金は現在、世界各国の「中央銀行」が保有量を増加させておる資産。

 アメリカを中心とした世界の主要国家の多くが「金融緩和政策」によって紙幣をジャブジャブ刷っておる状況を考慮すると、金の保有量を増やすことは金融緩和政策が続く国家にとって有能なリスクヘッジ手段となっておる訳じゃな。

 尚、余談じゃが今現在、日本通貨の中で価値に対して原価が上回る通貨は1円玉しかない。

 1円玉を制作するコストは1円以上であり、日本の懸念材料のひとつであるハイパーインフレがもし訪れた場合は、1万円札1枚持っているよりも1円玉を1万枚持っている方が価値が高くなるようなケースも考えられる。

 こうしてみるとインフレから資産を守る際の手段として金などの鉱物資源を投資に組み込んで行くことは理にかなっていると言えるじゃろう。

◆金投資のデメリット

 金投資の最大のデメリットは、金取引は基本的に世界共通の「ドル建て」による投資が基準となっておる点じゃ。

 日本は採掘量は少ないものの、世界最大の「金埋蔵量」を誇る国家である。

 マルコ・ポーロが、アジア地域を訪問した旅行記として有名な「東方見聞録」では日本は「黄金の国ジパング」として紹介された事が広く知られておる。

 この東方見聞録では黄金の国としての逸話としては、やや大袈裟な表記もあるのじゃが、実際に金埋蔵量に関しては金の宝庫であると言っても過言ではない。

◆為替相場の影響を受ける金投資

 世界の金市場はドル建て中心で相場が形成されておる。

 その為、金投資を行う際は、「為替相場」に関する最低限の知識が求められる点は覚えておく必要があるじゃろう。

 尚、日本国内では「三菱マテリアル」「田中貴金属工業」など「円建て」による金投資を扱っておる企業も多い。

 しかし、円建てによる金投資を行う場合であっても、金市場の動向だけでなくやはり為替相場の影響が関与してくる。

 その為、金投資を行う場合は円建てであってもやはり、相場の知識を身につける為の学習が不可欠となる訳じゃ。

◆金投資で資産を守ることは可能か?

 金投資は、個々の相場観や経験によっても判断が異なるが、資産を守るという概念では一定の的を射た投資商品であると考えられる。

 これは、もともと世界各国は「金本位制度」が主流であった時代があり、価値がゼロにはならない頼れる資産である点にある。

 特に金は紙幣などとは異なりインフレに強いという特徴がある。

 その為、日本でも懸念され始めたハイパーインフレから資産を守るという目的がある方の場合は検討に値する選択肢のひとつとなることは間違いないじゃろう。

 過去の話になるが2013年は株式市場の高騰に伴い「ドル建て」の金相場は大きく下落したのぉ。

 これは、多くの投資家が資産防衛の為に金投資に当てていた資金が成長著しい証券市場に一気に流入したことが原因じゃ。

 高騰し過ぎた感もあった金市場。

 しかし、価格が落ち着いている時期は、積極的に金投資を行える魅力的な時期と考えても良いじゃろう。

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