外貨MMFの利点と欠点

外貨MMFの利点と欠点を初心者向きにわかりやすく解説。

◆外貨MMFの利点と欠点の考察

◆外貨MMFで資産を守る

外貨MMFで資産を守る方法は、「企業型確定拠出年金」「個人型確定拠出年金」の普及により既に投資運用を行なっておる方も多いのではないでしょうか?

長年続いた日本円高相場が円安に一転したのは2012年半ばのことです。

当時、外貨MMFの運用は円安への流れに伴い外貨への注目が集まると同時に大きな波となって一般個人投資家の資金を集めた経緯があります。

円安時の「為替差益」に関する「税制の優遇措置」がある点を踏まえても、外貨MMFはこうした為替市場の中でも人気のファンド商品となっているのが実情です。

しかし、外貨MMFはその名の通り外貨を扱う「投資ファンド」ではありますが、資産を守るという概念のみで考慮した場合は危険性を伴う投資商品である点もしっかり把握しておくことが大切となります。

ここでは資産を守る手段として「外貨MMF」は有効かどうか、また外貨MMFに投資するメリット、デメリットについて考察していくとしましょう。

◆外貨MMFのメリット・為替差益が非課税

外貨MMFのメリットは、外貨貯金と同様に安全性が高く日本よりも高金利の「公社債」などを対象に運用が行われている為、日本国内の商品へ投資する投資信託よりもリターンが高くなる可能性を持っている点です。

また、外貨MMFは日本通貨との為替差益の影響も受けることから、購入時よりも円安が続くと為替差益による利益も同時に受けることができるケースもあります。

この為替差益があるのは前項で解説してきた外貨貯金と同じであるが、外貨MMFの場合は為替差益で得た利益に関しては「外国籍投資信託の売却益」とみなすため「非課税」となっております。

外貨MMFの運用先は主に海外の「格付け」の高い公社債や短期の金融商品が主力でありリスクの高い株式は一切組み込まれておりません。

その為、元本保証はないものの安全性が高く、かつ為替相場の成り行きによっては大きなリターンが得られる可能性もある点が外貨MMFの大きな利点・メリットと言えるでしょう。

◆外貨MMFのメリット2・証券会社の破綻・倒産でも資産は守られる

外貨MMF投資を行う場合、仮に利用している証券会社や金融機関が破綻・倒産してしまった場合の運用資金はいったいどうなるのでしょうか?

外貨貯金は「ペイオフ」の対象外であり、日本の銀行のように最大1000万円までの保全措置を得られる事はありません。

しかし、外貨MMFの場合は同じ外貨を扱う商品であるもの、証券会社の「自己資産」と顧客の「預かり資産」を分別して保管する事が義務付けられております。

そのため、運用資金は「全額保証対象」となる点が大きなメリットであると言えます。

尚、為替相場への投資を行う「為替証拠金取引(FX投資)」の場合は法的な保証義務はないものの、各証券会社が自ら金融機関を活用し資産の分別管理を行う仕組みを作り上げております。

◆外貨MMFの欠点・デメリット

外貨MMFの最大の欠点はやはり、海外の金融商品を対象に投資を行なってはいるものの、外貨で現金を引き出すことができない点です。

外貨MMFはあくまで「投資信託」の商品のひとつであるため、為替差益が生じて利益が確定できたとしても最終的には「日本円」で換算する必要があります。

例えば為替相場が1ドル100円時に外貨MMFを買付けし、1ドル140円時に解約した場合は外貨を日本円に決済し為替差益による利益を「非課税」で受け取る事が可能です。

しかし、資産を守るという観点のみで考慮した場合は、極度のハイパーインフレが起きた場合を想定すると決して安心できない部分もあります。

世界の歴史を振り返ると極度のハイパーインフレを発生した国の通貨は1日で資産価値が極端に下落していくものです。

もし日本円そのものの価値がなくなってしまうような事態が発生した場合は多くの利益を上げ多額の日本円を手にしても、紙幣価値の下落スピードが上回る状況下では外貨MMFで得た利益は簡単に吹き飛ぶ可能性があるという訳です。

その点、「外貨貯金」の場合は、ペイオフの対象とはならないものの、扱っている金融機関や証券会社が倒産しない限り外貨での払い出しも可能となっております。

これは資産をも守るという観点のみで考慮した場合、大きな違いであると言えるでしょう。

◆外貨MMFで資産を守ることは可能か?

外貨MMFは数多くある投資信託商品の中でも金利だけでなく為替差益などの投資収益を見込む投資手法としては優れた投資対象と考えることもできるかと思います。

しかし、究極の話にはなりますが万が一日本の経済破綻などの極限状況になった際も資産を守るという概念で考慮した場合は、外貨MMFは積極的に選考する投資対象として選ばれるのは難しいと言えます。

「資産を守る」というテーマのみで考えている方の場合はおそらく、多少の資産の目減りくらいは覚悟しているもので、積極的な運用先を探している方とは思考回路がそもそも異なっているはずです。

今現在保有している資産、もしくはこれから得られることが想定される資産を、この日本という国に居ながらにして、如何に守っていくか?

この想定以上に難題であるテーマを考慮した場合は、優良とみなされる外貨MMFなどの投資商品であっても目的に適さない投資先となってくる訳です。