GALAPAGOSの売れ行きの現状

電子書籍ブームの中、新しいブックリーダーとして登場したシャープのGALAPAGOS(ガラパゴス)の現在

◆GALAPAGOSの売れ行きの現状

電子書籍ブームの中、新しい電子書籍のブックリーダーとして登場したシャープのGALAPAGOS。

OSにアンドロイドを搭載したガラパゴスの実態と売れ行きを少しずつ追いかけてみようと思う。

販売前の予想では厳しい予想も多くあったがとりあえず市場の反応はまずまず。電子書籍ブックリーダーとしての地位を確立しつつあるipadの独占市場を揺るがす可能性を持っていることは確かなようだ。但しまだまだ弱い。

スマートフォン市場が急成長を続ける中、どのようなポジションを目指してGALAPAGOSが進化していくのか?またどの程度のシェアをどの程度の期間をかけて獲得していくのか?

更にGALAPAGOSのような新しい製品の新規参入は今後どのように動き出していくのか?シャープの公式サイトにはダーウィンの進化論に基づくネーミングの由来が記載されている。

GALAPAGOSの挑戦は古くから市場を間接的に独占してきた偏りの大きな業界に一石を投じているのは確かである。興味がつきない。

◆電子ブックリーダーのGALAPAGOS(ガラパゴス)

シャープが2010年12月10日から販売を開始した電子ブックリーダーのGALAPAGOS(ガラパゴス)。

ガラパゴスと言えば、まず誰もがイメージするのはおそらくガラパゴス諸島であり、諸島の銘々の由来ともなっている「ゾウガメ」かもしれない。

ガラパゴスは諸島と言う名称からもわかるよにエクアドル領内にある大小の諸島全域を示した名称。

正式名称はコロン諸島と呼ばれており、現在123の小さな島に分類される。

本国エクアドルからの距離は遠くエクアドル本国領から西へおよそ900キロ進むとガラパゴス諸島が現れる。

◆生き残る種は最も変化に適応する種

ガラパゴス諸島を語る上では「ダーウィンの進化論」は欠かせない理論。

ダーウィンの進化論で語られている一説には「生き残る種は最も変化に適応する種」という一説がある。

シャープがGALAPAGOSと命名した理由は、このダーウィンの進化論に基づくように、現在の情報社会の急激な変化にも対応していく。

そして「生き残っていく製品」として位置づけているような心意気を感じる。

現在では国民1人につき1台の携帯電話と算出できるラインまで携帯電話の契約台数自体は伸びている。

これは人よっては一人で複数の携帯電話を保持しているケースもあることもあるが、1990年代は一時期流行したPHS電話の契約台数が携帯電話をはるかに上回っていた時期もある。

当時は通話料が高い。音声が悪い。直ぐに切れる。などPHS以下の性能と酷評された携帯電話ではあるがインフラが整うにつれてその立場は逆転し、実際に生き残ったのは携帯電話となっている。

◆変化の早い情報社会を生き残る

生き残ること。

これは製品開発において非常に重要なテーマである。

ガラパゴス諸島は進化の止まった島として認識されている諸島でもある。

大陸から離れていた事が生態系の進化を鈍化させた理由であるのかは私にはわからない。

しかし、この過去最速のスピードで進化を続ける情報社会における「GALAPAGOS」は変化に対応し時代をリードする製品として期待したい。

ベースのOSはアンドロイドだが、この生き残るというテーマを掲げている「GALAPAGOS」である以上、今後は何かと比較されるiフォンに負けない「拡張性」を見せてくれることになるだろう。

◆2つの機種の性能をどのように比較しても正直あまり意味はない

シャープの「GALAPAGOS」ガラパゴスの購入を検討する場合に、おそらく全てのユーザーが思い悩む問題。

それはおそらく「iphone」との比較ではないだろうか?

現在のタブレット端末の大半のシェアを占めるのは間違いなく「iphone」であることは言うまでもない。

一般的に比較検討をする場合は、その機種の性能やソフトの種類等の拡張性。そして液晶画面の画像解像度や当然カメラ等の補助的な複合機能などもあげられる。

しかし、この2つの機種の性能をどのように比較しても正直あまり意味はないように思う。

◆電子書籍のリーダーの市場拡大

情報時代の現在、時代の変化は非常に早い。

インターネット業界の数値としての情報量に関しては、過去20年分で蓄積されてきた様々な情報量を、現在はわずか1年でしのぐほど情報の蓄積スピードも向上している。

電子書籍のリーダーの市場拡大に関しても同様。

今までは書籍、いわゆるユーザーとの媒体が紙であった情報源が続々と電子データ化され、更に商品化されてきている。

また、電子データはインターネットの普及によって情報を受ける側の環境も徐々に整い、情報を発進する側の環境も絶対母数もハイスピードで増加している。

ブログやweb2.0に代表されるソーシャルネットサービス。またYouTube(ユーチューブ)やTwitter(ツイッター)、facebook(フェイスブック)などはどれも自らが情報をアップできる媒体であり、そのデータは全て電子データとしてアップされる。

このような情報時代の中で、必要とされる機能は次々と増えてくる事に対し、「iphone」も「GALAPAGOS」も当然どちらも進化しながら対応していくことになる。

シャープは液晶メーカーでもある為、液晶画面が綺麗。などそのようなバックボーンによる差は多少は生じるかもしれないが、それらも「iphone」が液晶に本腰を入れ始めれば形成は逆転する可能性もある。

このような比較は変化しながら対応していくスタイルであるこの2種にはあまり意味をなさない。

◆「GALAPAGOS」が向かう先・戦うフィールドは?

「iphone」と「GALAPAGOS」は機能的な問題は今後の進化、方向性によって変化していくもの。

しかしひとつ、当たり前だが変わらないものがある。

それはやはりバックボーンである。

「iphone」と「GALAPAGOS」の決定的な違いはバックボーンが「GALAPAGOS」がシャープであることに対し、「iphone」はアップル社である点。

この業界ではMACというモンスターの開発を長年続けてきているアップル社の地位は大きく、開発者の数など今後のアプリ類の進化という方向性で言えば全く勝負にならないのは明らかである。

ある意味、独自の進化を遂げたガラパゴス諸島の生物のように「GALAPAGOS」が向かう先、戦うフィールドは他にある。

それは日本独自のマーケット市場における戦略性である。

◆softbank003SHの売れ行きはそこそこライン

シャープの「GALAPAGOS」の実態を把握する為、毎週にように通っている大型量販店を回ってみた。

東京在住時はラオックスやヨドバシが主流だったが田舎に移った現在は、店舗が大きく駐車場も広い家電大型量販店が主流。

まず向かった先はコジマ電気さん。

さりげなく立ち寄りながら何が主力商品であるかを確認。店舗を回る時、入り口の正面に販売コーナーがある場合は最も目に付く正面に主力を置くもの。

これは書店でも同様だが、正面にあるのは「iphone」と「Xperia」であった。

こちらではsoftbankの003SHの売れ行きがそこそこあるとのこと。

しかしメインで持ちかけられたのは別であった。

ガラパゴスについて店員に尋ねると色々な話をしてくれるので一度聞いてみると良いだろう。

◆3D画面の感想

続いて向かったのはヤマダ電機。ここでは「GALAPAGOS」も大きく力を入れているのがわかる。

実際に003SHを持っている店員が気になる3Dを見せてくれた。

見せてくれたのはとあるゲームの画面。

さすがにかなり綺麗であるが、残念ながらスマートフォンでゲームをしたことがない自分にはあまりピンと来なかった。

個人的な感想としては「3Dの必要性がある人にはいいかもしれない?」という程度。もちろん個人的な感想。

スマートフォンは若者に人気で特にゲームが主力で購入するユーザーもいるとの事なのでこの#Dの臨場感がたまらない!という方も多いのだろう。

尚、気になるGALAPAGOSの売れ行きは大変好調との事。

従来の携帯からスマートフォンへ変更するユーザーが相次いでいる事もありipadなどの登場で市場の変化が見られるかが気になってはいたが、スマートフォン市場の勢いは「圧倒的」なまでに強い勢いを保っていることがよくわかる。

最後に行ったのはベストだが、私が行っているベスト電気はやや小ぶりで「GALAPAGOSコーナー」は申し訳ない程度しかなかった。

◆田舎街ではGALAPAGOSが勝負の舞台にさえ立てていない感も

今後の新たな機種の開発によってガラパゴスがその程度のシェアを得ていくのかは正直わからない部分が多い。

個人的な感想としては、田舎街ではまだまだ「GALAPAGOS」が勝負の舞台にさえ立てていないような感がある。

当然地域によってこの市場は変わるものだが今後どのように売れ行きが変化していくのか?

のんびりと見守っていきたい。

◆発売開始からわずか10ヶ月!ガラパゴスの自社販売を終了

2011年9月。シャープはガラパゴスの自社販売を終了する旨を発表した。

発売開始からわずか10ヶ月。多機能型情報端末のシェアを全くと言っていいほど伸ばすことができなかったシャープのガラパゴスに対する販売終了の選択は多くのユーザーを驚かせた。

ガラパゴスが成長できなかった最大の原因はやはり「iphone」「ipad」を有するアップル社への対向できなかった点につきる。

◆アプリやコンテンツの開発に加わる技術者の差

液晶業界では圧倒的な技術力とシェアを誇るシャープであるが、この新しい多機能型情報端末市場に戦いを挑むにはまだまだ経験が乏しいのは否めない。

以前、決定的な違いはバックボーンにありでも解説したが、やはりアップルとのバックボーンの差、そしてアプリやコンテンツの開発に加わる技術者の差は想像以上に大きなものであったことを実証した形となる。

◆アップル社同様アマゾン・グーグルなどアメリカ企業が主導権を握る

ガラパゴスは結果的には進化を遂げることなく化石となってしまったが、日本が誇るシャープがこの圧倒的に不利な市場に戦いを挑んだことは大きな経験として残るだろう。

尚、日本における多機能型情報端末市場は「アマゾン」「グーグル」といったアップル同様アメリカが主導権を握ることになることが予想されている。

世界的に見ると先進国でありながらスマートフォンの普及率が圧倒的に低い日本市場を見ると、急成長を遂げた携帯端末への依存性が垣間見える日本企業の今後の未来は決して明るくはないのかもしれない。

◆2012年以降も新機種の販売を継続

シャープのガラパゴスが撤退。この情報が流れた当時は、やはり…という思いを感じたが、この情報は誤報であり誤解を招いている件について改めてシャープは会見を行なっている。

シャープが行った再会見では、まずガラパゴスの販売は撤退しないこと。更に2012年度以降も新しい機種の販売戦略を企画している旨を含めた今後の更なる販売戦略に関する情報公開にまで至る。

遅ればせながらOSアンドロイドの搭載に至った直後の販売中止の情報。そしてその直後の来年度の新機種の発表。

この誤報?が流出した内容について一度まとめておこうと思う。

◆Wimax(ワイマックス)とのセット販売で巻き返しができるか?

シャープが撤退!という市場にインパクトを与えた速報はシャープが販売中止を行う会見を開いた際に提示したかった内容とは違った。

この会見でシャープが示したのはガラパゴスの販売方式の変更とネットによる直販の中止について。

コンテンツ不足が明らかであったガラパゴスは当初の販売目標にまるで届かない予想を大きく下回る売れ行きであった為、販売方式や提携先を広げ様々な販売経路で販売を行なっていくことに方針を転換。

今後はイーアクセス・KDDIとの提携も決まり、高速無線サービスとしてシェアを徐々に拡大しているWimax(ワイマックス)と合わせた販売を行なっていく方針となっている。

◆コンテンツ不足という根本的な問題を解決できていないのでは?

Wimax(ワイマックス)とのセット販売が開始されることで電波に対する通信の不具合は一部解消されることが予想される。

大容量のデータ通信にも対応できるWimax(ワイマックス)は魅力的な部分は確かに多い。

しかし、日本では40%~50%近くのシェアを誇るアイパッドなどと比較するとやはりコンテンツ不足という根本的な問題が解決されない限りユーザーの満足度を満たすことは難しいようにも感じる。

新しい販売路線への変更は今後どのような結果をもたらすのか?

当然ガラパゴスが市場に新規参入したように今後は更に新規参入企業が増加しシェアの奪い合いとなることが予想されるため、今回の巻き返しでガラパゴスが本当に生き残れるかどうかは注視しておきたいポイントである。